鎌田大地、10人で臨んだ後半アディショナルタイムの同点弾

2026.11.06 鎌田大地
Henderson Richards Canvot Ahanor Khalaili Timber Wharton Mitchell Kamada Pino Mateta
クリスタル・パレスの先発(4-2-3-1、試合レポートの記載順) 4-2-3-1 出典: クラブ公式の試合レポート(2026年11月5日)

11月5日のヨーロッパリーグ第4節、クリスタル・パレスはホームでTSGホッフェンハイムと対戦した。7分に先制点を許し、77分からは一人退場で10人の戦いを強いられたが、後半アディショナルタイムの90+1分に鎌田大地が同点ゴールを決め、1-1で終えている。

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クラブ公式が描いた90+1分の一撃

クリスタル・パレス公式の試合レポートは、この試合を次のように総括している。

“Crystal Palace earned a precious point in the Europa League after Daichi Kamada’s late goal earned a 1-1 draw against Hoffenheim. The Bundesliga side took the lead early and for much of the night, it looked like they were going to become only the second away side to win a European game at Selhurst Park since the start of 2025/26.”

(クリスタル・パレスは、鎌田大地の終盤のゴールにより、ヨーロッパリーグでホッフェンハイムから貴重な勝ち点1を得た。ブンデスリーガ勢は早い時間帯でリードを奪い、この夜の大半、2025/26シーズン開幕以降セルハースト・パークで勝利する2例目のアウェー側になるかに見えていた。)

試合は7分、レンパーレの巧みなパスからプラースが先制。パレスは一時的に数的優位になる場面もありながら追いつけず、77分にはウォートンが2枚目のイエローで退場し、10人での戦いになった。それでも試合をあきらめなかった様子を、公式は同点弾の場面でこう描写している。

“Pino’s deep cross found Mitchell at the back post. He cushioned a header across goal, with the Japanese midfielder providing the cool finish under Baumann and into the net.”

(ピノの深いクロスが後方のミッチェルに渡り、彼がゴール前にクッションヘッドで折り返すと、この日本人MF〈鎌田〉が冷静にGKバウマンの下を抜いてゴールに流し込んだ。)

試合後の会見でピエール・サージュ監督はこう振り返っている。

“I think the players deserved it, because they didn’t give up, and that’s the main thing I want to keep this evening.”

(選手たちはこれに値すると思う。彼らはあきらめなかったからだ。今夜、心に留めておきたいのはそのことだ。)

相手CBには町田浩樹が先発フル出場しており、パレスの反撃を最後まで防ぎきれなかった側の一人だった。

同じような決定機、今度だけ仕留めた

鎌田のこの同点弾には、見逃せない前段がある。パレス公式の試合レポートはこうも書いている。

“Pino and Kamada created the hosts’ best moment of the opening half hour. The Spaniard played a defence-splitting ball into the Japan international. Kamada took the shot with the outside of his foot, the ball going beyond Oliver Baumann, but also the far post.”

(ピノと鎌田が、前半30分までで最も良い場面を作った。このスペイン人〈ピノ〉が日本人〈鎌田〉へ守備を切り裂くパスを通すと、鎌田はアウトサイドでシュート。ボールはGKオリバー・バウマンを抜いたが、同時にファーポストも外れていった。)

つまり鎌田は、前半のうちにも同じピノとの連係から決定機を作っていた。このときは枠を外れたが、90+1分には同じパレスの攻め筋――ピノが絡む形――から、今度は仕留め切っている。

同じような場面は、直近の別の試合にもあった。10月31日のトッテナム戦(0-2敗戦)でも、クラブ公式は「Daichi Kamada finding space for a snapshot just outside the box that was turned away by Antonín Kinský」(鎌田大地がボックス手前でスペースを見つけてシュートを放つも、GKキンスキーに防がれた)と、鎌田が10分に放った一撃を名指しで描写していた。この試合でもパレスは12分にマテタが退場し、10人での戦いを強いられている。

2試合続けて、パレスは数的不利のなかで戦い、どちらも鎌田自身が決定機を作っていた。違ったのは結末だけである。トッテナム戦では退場が12分と早く、ほぼ試合全体を10人で戦って0-2で敗れた。今回は退場が77分とゲーム終盤で、数的不利の時間はおよそ13分にとどまり、その中で鎌田の一撃が決まった。鎌田の決定機創出そのものは、勝敗や数的状況に関わらず一定して出ている、という見方もできる。

10人で戦う試合が続いていること自体はパレスにとって望ましい流れではないが、そのたびに同じ選手が決定的な場面に顔を出しているのは、偶然というより鎌田がチームの攻撃の軸になっている証拠だろう。

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