関根大輝、前回は効いた「お守り」が今度は効かなかった
ホルシュタイン・キール(2部)は11月7日のホーム、アルミニア・ビーレフェルト戦を1-2で落とし、満員11,700人の前で今季初めてホルシュタイン・スタディオンでの黒星を喫した。14分に相手のクロスを自陣ゴールへ跳ね返してしまったのは関根大輝。だが76分、今度は自らヘディングで同点弾を叩き込み、自分の失点を自分で帳消しにしてみせた。
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クラブ公式のライブ速報は「いい前兆」と書いていた
試合は14分、ビーレフェルトが中央でつないでペナルティエリア内の元キール所属アルネ・ジッカーを見つけたところから動いた。クラブ公式の試合レポートはこう書いている。
Die erste richtige Torchance der Partie führt zum KSV‑Rückstand. Bielefeld kombiniert sich durchs Zentrum und findet den Ex-Kieler Sicker im Sechzehner. Dessen Querpass wird unhaltbar von Sekine ins eigene Tor abgefälscht.
(試合最初の本物の決定機が、KSVのビハインドにつながった。ビーレフェルトが中央でつないでペナルティエリア内の元キール所属ジッカーを見つける。その折り返しは、防ぎようもなく関根によって自陣ゴールへ跳ね返された。)
出典: 1:2 – Heimserie endet mit Niederlage gegen Bielefeld(ホルシュタイン・キール公式、2026年11月7日)
この失点の直後、クラブ公式のライブ速報は、9月19日のVfLオスナブリュック戦でも関根が同じようにオウンゴールを献上していたことを引き合いに、こう書き添えていた。
Vielleicht ein gutes Omen für unsere Störche: Beim letzten Eigentor von Sekine gegen den VfL Osnabrück behielten wir am Ende trotzdem einen Punkt im Holstein-Stadion.
(もしかしたら我々ストルヒェにとっていい前兆かもしれない。前回関根がVfLオスナブリュック戦でオウンゴールを献上したときも、最終的にホルシュタイン・スタディオンで勝点を守ることができたのだから。)
出典: ホルシュタイン・キール公式ライブティッカー(2026年11月7日)
試合はその後、キールが押し込みながらも追加点を奪えない展開が続いたが、76分についに関根自身が動いた。
Stattdessen kam Holstein zum Ausgleich: Balzis Flanke fand Sekine, dessen Kopfball im linken Eck einschlug (76.).
(代わりにキールが同点に追いついた。バルツィのクロスに関根が合わせ、ヘディングは左隅に突き刺さった〈76分〉。)
だが同点はわずか4分しか続かなかった。
Doch im direkten Gegenzug stellten die Ostwestfalen den alten Abstand wieder her, als Isaiah Young über links durchbrach und frei vor Weiner einschob (80.).
(しかし直後の攻撃で、オストヴェストファーレン〈ビーレフェルト〉は元の点差を取り戻した。アイザイア・ヤングが左サイドを突破し、GKヴァイナーの前でフリーで押し込んだ〈80分〉。)
出典: 同記事
前兆は4分しかもたなかった
クラブ公式の速報担当が失点直後に「前回と同じ流れなら今日も大丈夫」という楽観を自ら書き添えたのは、9月のオスナブリュック戦で関根のオウンゴールのあとも勝点1を守りきった記憶があったからだろう。その楽観は76分、関根自身のヘディングで一度は現実になりかけた。しかし今回はオスナブリュック戦と違って、キールは追いついたその直後に勝ち越しを許した。前兆が効いたのは、得点が決まってから次のキックオフまでの、わずか4分間だけだった。
試合後の談話でFWフィル・ハレスは「同点に追いついたあと、すぐに不要な失点をしてしまった」と振り返っている。
…haben nach unserem Ausgleich aber ein unnötiges Gegentor bekommen und hatten danach zu wenig Durchschlagskraft.
(……同点に追いついたあと、しかし不要な失点をしてしまい、その後は決定力を欠いた。)
出典: 同記事
この「不要な失点」が指しているのは、関根の同点弾からわずか4分後のヤングのゴールにほかならない。ハレスの言葉は選手個人ではなくチーム全体への評だが、起きた出来事を時系列で並べれば、関根が取り返した1点をチームがその場で失い直した、という構図が見えてくる。
関根にとって今回は、9月のオスナブリュック戦と同じ「自分のミスを自分で取り返す」役回りを演じながら、結果だけは正反対になった試合だった。キールは今季初めてホームで敗れ、関根個人としては上書きしたはずの失点の記憶の上に、今度はチームとしての今季初黒星が重なることになった。それでも、同点弾を叩き込んだのが関根自身だったという事実は変わらない。次にまた同じような場面が来たとき、この試合が「それでも取り返せる選手だ」という評価の材料になるか、「取り返しても結果はついてこなかった」という記憶になるかは、まだ決まっていない。
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