佐野航大、CL『4戦3得点』に加えた同点弾の重み

2026.11.05 佐野航大
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PSVの先発(4-3-3)。佐野航大は中盤で先発し、54分に同点弾を記録、途中交代なく90分間プレーした 4-3-3 出典: 先発11人はPSV公式マッチセンター(ラインアップ)の掲載順。システムは選手構成(4-3-3)から推定。左右の配置は公式に明示が無いため掲載順に並べている

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11月4日、UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第4節。PSVはホームでクラブ・ブルージュと対戦し、1-2で逆転負けを喫した。54分に同点ゴールを決めたのが佐野航大で、今季3点目、自身初めてのCL得点だった。

公式ライブテキストが記録した同点弾、会見では「4試合で3得点」

PSV公式のマッチセンター・ライブテキストは、54分の場面をこう記録している。

KODAAAAI SANO! De Japanner staat op de juiste plek en op het juiste moment en schiet de gelijkmaker tegen de touwen: 1-1!

(コーダイ・サノー!この日本人は正しい場所に、正しいタイミングでいた。同点ゴールをネットに突き刺す。1-1!)

出典: PSV - Club Brugge(PSV公式・マッチセンター・ライブテキスト)

試合は25分にニコロ・トレゾルディがコーナーキックから頭で合わせて0-1、佐野の同点弾のあと、65分にカルロス・フォルブスが勝ち越して1-2。そのままPSVはホームで敗れた。

翌5日朝に公開された試合後会見で、記者はボス監督にこう尋ねている。

Vier wedstrijden, slechts drie keer gescoord. Hoe verklaar je dat?

(4試合で、わずか3度しか得点していません。どう説明しますか。)

ボス監督はこう答えた。

Voor deze wedstrijd hadden we ook pas twee tegendoelpunten in de UEFA Champions League. Ik denk dat we zowel tegen FC Porto als tegen RB Leipzig meer hadden kunnen scoren. Ook vandaag hebben we voldoende kansen gecreëerd. Dat ze er niet ingaan, is soms moeilijk te verklaren.

(この試合の前まで、我々はチャンピオンズリーグでまだ2失点しかしていなかった。FCポルトU戦でもRBライプツィヒ戦でも、もっと点を取れたはずだと思う。今日も十分なチャンスは作れていた。それが決まらないのは、時に説明が難しい。)

出典: Persconferentie | ‘Wedstrijden in de UEFA Champions League worden beslist op kleine details’(PSV公式・2026年11月5日)

PSV公式の選手ページによれば、この試合を終えた時点の佐野の今季成績は出場14試合・出場時間1184分・シュート16本(枠内7本)・得点3・アシスト0。

出典: PSV - Kodai Sano(PSV公式・選手ページ)

大勝の中の1点と、乏しい得点の中の1点

佐野のここまでの2得点は、いずれもPSVが大差で勝った試合の中で生まれている。9月13日のスパルタ・ロッテルダム戦(4-1)では39分に遠目から、10月31日のウィレムII戦(7-0)では77分に、チームが一方的に押し込む流れの中での一撃だった。どちらも、勝敗がほぼ決まった試合に添えられた1点という性格が強い。

今回は違う。試合後の記者の問いが示すとおり、PSVは今季のチャンピオンズリーグで4試合を終えて合計3得点しか記録していない(佐野の同点弾を含めての数字)。そのうえ、この試合はPSVが最終的に1-2で敗れている。佐野の54分のゴールは、大勝のおまけではなく、チームが得点そのものに苦しんでいる舞台で生まれた、数少ない得点の1つだった。

9月の初陣後の記事で書いたとおり、ボス監督は佐野を「フェールマンとはまったく別のタイプ。予測して動き、ボールを多く奪うタイプ」と評していた。得点力そのものを評価した言葉ではない。今回の同点弾も、ボス監督の会見でのコメントは個々の選手ではなくチーム全体の「決め切れなさ」に向けられており、佐野個人の得点力が評価された形跡は今のところ無い。それでも、チームが4試合でようやく3点という得点難の中で、そのうちの1点を記録した選手として、佐野の名前は残った。

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