決勝点の起点だった佐野海舟、今度は失点の起点になった
マインツ公式は10月17日のシャルケ戦後、佐野海舟のプレーを「決勝点につながる最初の仕掛け」と名指しで評価していた。それから10日後のDFB杯2回戦、佐野はまた試合を動かす場面に関わった。ただし今度は逆方向だった。
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クラブ公式が「浮き球に変えた」と描写した失点
DFB杯2回戦、2部のVfLボーフムはホームでマインツを2-0で下した。前半は無得点で終えたが、後半開始からわずか30秒で試合が動く。マインツ公式の試合レポートはこう描写している。
Die Mainzer scheinen nach Wiederbeginn noch nicht wieder ganz zurück auf dem Rasen zu sein. Ein einfacher Diagonalball sorgt für Chaos in der Defensive. Holtmann bedient Rasmussen, dessen Schuss aus zwölf Metern Sano zur Bogenlampe macht, gegen die Schwolow machtlos ist.
(マインツは後半再開後、まだ完全にピッチへ戻り切れていないようだった。シンプルな斜めのパス一本が守備に混乱を招く。ホルトマンがラスムセンへ渡し、その12メートルからのシュートを佐野が浮き球に変えてしまい、GKシュヴォロフはなすすべがなかった。)
出典: Uninspirierte 05ER verabschieden sich in Bochum aus dem DFB-Pokal(マインツ05公式、2026年10月27日)
公式のデータ欄では、この得点はクリスティアン・ラスムセンによる46分の得点として記録されている。後半はその後も押し込まれる展開が続き、75分にフィリップ・ホフマンが追加点を決めて0-2。マインツはDFB杯2回戦で3大会連続して同じボーフムに敗れ、ベスト16進出を逃した。
「決勝点の起点」から「失点の起点」への振れ幅
佐野は今季、マインツの攻撃面で存在感を示してきた選手だ。開幕2戦目のハンブルク戦と9月19日のボルシアMG戦では勝ち越しのアシストを記録し、10月17日のシャルケ戦では決勝点につながる最初の仕掛けを担ったと、いずれもクラブ公式自身が名指しで評価している。今回もクラブ公式は佐野の名前を具体的な場面の描写に使ったが、今度は「触ったボールが浮き球に変わり、GKが手を出せなかった」という失点の起点としてだった。同じ「公式が名指しする佐野」でも、意味はシーズン中とは正反対になる。
試合後、ウアス・フィッシャー監督からの直接の講評は確認できなかったが、クラブ公式自身が見出しで「Uninspiriert」(覇気がない)とチーム全体の出来を酷評しており、後半開始直後のこの失点はその象徴的な場面として扱われている。佐野個人の技術的なミスというより、チーム全体が切り替えに出遅れた30秒の中で起きた1つの事象と見るのが妥当だろう。ただしクラブ公式がその瞬間を佐野の名前とともに具体的に描写している以上、この夜の佐野についてはこの場面を外して語れない。
なお同じ試合では、63分からボーフム側で三好康児が途中出場しているが、記事内に本人への具体的な言及はない。84分には川﨑颯太もマインツ側で途中出場したが、同様に具体的な描写はなかった。
試合のハイライト映像は、マインツ05公式・ボーフム公式のYouTubeチャンネルで確認したが、いずれも試合後の記者会見動画のみでハイライト映像は見つからなかった。DAZN Japan公式チャンネルでも該当する動画はなかった。
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