伊藤敦樹、先発で決定機を3度演出 ボルトンは終盤2失点で逆転負け
ボルトン・ワンダラーズがホームでブリストル・シティと対戦し、2点をリードしながら終盤に2失点を喫し、2-3で逆転負けした(10月31日、サッカー・ベット・チャンピオンシップ、トゥフシート・コミュニティ・スタジアム)。先発した伊藤敦樹は前半に2度の決定機を作ったあと、57分には自身のシュートのこぼれ球からサム・ダルビーの勝ち越しゴールを引き出した。
ボルトン公式とブリストル・シティ公式、同じ場面を独立に描写
試合は13分以内にブリストル・シティのドム・バラードが先制し、ボルトンもジョシュ・シーアンの得点で直後に追いつく展開で前半を終えた。後半に入り、57分にスコアを動かしたのが伊藤である。
ボルトン公式の試合レポートによれば、伊藤は前半だけでも2度決定機に絡んでいた。ラランサバルのクロスに後ろのポストで合わせたボレーはブラッド・コリンズに防がれ、イリング=ジュニアの折り返しへのシュートはクロスバーに当たっている。そして57分、ティエリー・ゲイルのパスを受けた伊藤がペナルティエリア内からワンタッチでシュートを放つと、こぼれ球にダルビーが詰めて押し込んだ。ボルトン公式は「when Ito swept his cross goalwards」(伊藤がゴール方向へ流し込むと)とこの場面を描写している。
ブリストル・シティ公式の試合レポートも、同じ場面を独立に「ゲイルからのパスを受けた伊藤がエリア内からワンタッチでシュートし、そのこぼれ球をダルビーが至近距離で押し込んだ」という内容で記述している。攻撃側・守備側それぞれのクラブ公式が、伊藤のシュートをダルビーの得点の起点として一致して書いている。
出典: Match Report | Wanderers 2 Bristol City 3(ボルトン・ワンダラーズ公式・2026年10月31日)、Report: Bolton Wanderers 2-3 Bristol City(ブリストル・シティ公式・同日)
この勝ち越しゴールで2-1としたボルトンだったが、65分に伊藤をルーベン・ロドリゲスに代えたあとの84分にサム・ベルに追いつかれ、アディショナルタイムの93分にスコット・トゥワインに決勝点を許して2-3で逆転負けした。
「決める人」から「作る人」への変化
9月20日、当サイトは伊藤の「ワンダラーズでの初ゴール」を記事にした。あの場面は69分に途中投入されてわずか3分後、72分に自ら決めた一撃だった。今回はそれとは対照的な試合になった。伊藤は途中出場の決定力ではなく、先発でシュートを重ねて相手を押し込む仕事を見せている。
前半だけで2度のシュートが枠を捉えながら決まらなかった以上、本来なら「今日も決めるのは伊藤自身か」という見方もできた。だが実際にゴールを奪ったのはダルビーで、伊藤はそのお膳立て役に回っている。9月の起用のされ方が「ベンチから終盤に投入される仕上げ役」だったのに対し、今回は先発で65分間プレーし、複数回シュートを打てる位置まで持ち込む側に回った。途中出場での一撃に沸いた9月から、約1カ月半で起用のされ方自体が変わってきたと見てよい。
ただし、この試合の結果はボルトンにとって良いものではない。2点リードを作った57分から84分までの約27分間は守り切れており、試合を決めかけていた。それが終盤10分足らずで追いつかれ、さらに勝ち越されたことで、伊藤個人の貢献は結果に結びつかなかった。チームとして見れば、攻撃陣が作った貯金を守備陣が使い切ってしまった試合とも言える。
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